和婚の疑問

  1. トップ
  2. 和婚の疑問
  3. 和婚の疑問|神前結婚式ってどんな挙式?

和婚の疑問|神前結婚式ってどんな挙式?

2022年12月24日

更新日:2022.12.24

神前結婚式ってどんな挙式なのか

結婚式の挙式スタイルは様々です。大きく分けると、神前式(しんぜんしき)・人前式(じんぜんしき)・キリスト教式・仏前式(ぶつぜんしき)などがあります。どれも聞き慣れない言葉ばかりですよね。なので今回は、それぞれの挙式の特徴を整理しながら、神前結婚式が持つ意味合いについても解説していきます。

 

 

何に誓うかの違い

挙式の本質の違いは「何に誓うか」です。それぞれの挙式スタイルが何に誓っているのか整理してみます。

神前式...神社の神様に誓う
人前式...ゲスト(人)に誓う
キリスト教式...キリストの神様に誓う
仏前式...仏様に誓う

 

場所の違い

「どこで」誓いを立てるかも、挙式スタイルの違いによって変わってきます。

神社...神前式 
結婚式場やホテルの一室...人前式・キリスト教式・神前式
ガーデン(外)...人前式
お寺...仏前式

 

服装の違い

特別決まりはない場合もありますが、一般的にイメージされる衣裳です。

白無垢&紋付袴...神前式・仏前式
ウェディングドレス&タキシード...人前式・キリスト教式

 

これらの違いから、神前式ひとつとっても「神社で行う神前式」と「結婚式場で行う神前式」では
挙式の雰囲気や、残る写真にも大きく違いがでてきます。

 

神前式のはじまり

古き日本の文化として、結婚の儀式は元々「自宅」で行われていました。床の間の神棚や仏壇のある部屋で、神様やご先祖様に見守られ、「祝言」という儀式を交わしていました。

神前結婚式の始まりは明治33年、大正天皇のご結婚の礼が最初と言われており、これ以降一般家庭にも広がり、日本の結婚式といえば神前結婚式が主流になったようです。

 

神前式の式次第

神前式の式次第は古くから引き継がれている、伝統儀式が取り入れられています。新郎新婦様が行なっていただく代表的なシーンをご紹介いたします。

 

三三九度の盃(さんさんくどのさかずき)

「夫婦のお固めの盃」とも呼ばれる神前結婚式を象徴する儀式です。大中小の3つの盃や、3回に分けて飲む理由は、諸説様々ありますが参考までに。

3つの盃の意味
①の盃(小) 過去を表現・ご先祖様への感謝
②の盃(中) 現在を表現・二人の決意
③の盃(大) 未来を表現・子孫繁栄や家族安泰を願う

3回に分けて飲む意味
1回目 神様への感謝
2回目 家族・親族への感謝
3回目 友人・知人への感謝

 

結婚指輪の交換

指輪の交換はキリスト教式のイメージを持つ方も多いと思いますが、神前結婚式でも交換します。ここ大井神社では、帯地で作られた「輪結び」の交換がオリジナル演出となっています。(輪結びの儀)

 

誓いのことば

新郎様に誓いのことばを神様に向けて読み上げていただきます。唯一言葉を発するシーンで緊張するかもしれませんが、暗記することはないのでご安心ください。

 

玉串奉典(たまぐしほうてん)

玉串という榊(さかき)を御神前にあげていただきます。これは全国共通の神社の正式なお参りです。玉串をあげていただいたら、2礼・2拍手・1礼の作法となります。

 

親族盃(しんぞくはい)

「親族同士のお固めの盃」となります。結婚は両家の結びつきもとても大切です。両家のご家族にとってもけじめのシーンとなります。映画なんかでも、盃を交わすシーンがありますが、この行為こそが日本人にとっての「誓いの証」となっているのです。

 

このように神前式は、お二人だけではなく両家の結びつきを確かめていくような儀式が取り入れられています。日本人ならではの感性が、そこにはあるような気がします。
コロナ禍で、「本質」の大切さに気づかされている今の世の中だからこそ、神前結婚式を挙げてみてはいかがでしょうか。

 

関連記事

 

上へ戻る